◎【第35話】私にとってチェルノブイリ法日本版(3):「被ばく者の、被ばく者による、被ばく者のための復興」、これをカタチにしたもの(2019.11.20)
チェルノブイリ法日本版ってなに?
それは、炭鉱の「もう1つのカナリア」。
かつて、炭鉱で、カナリアは危険をいち早く察知し、人々が大惨事に巻き込まれるのを予防し、人々の命を守った。カナリアは炭鉱で働く人たちの危険探知器だった。
カナリアの入った手編みのカゴを持つ炭鉱夫の朝の出勤風景
手編みのカゴの中のカナリア ドラマ
いずれも「エデンの東」(2008年MBC)第1話より
いずれも「エデンの東」(2008年MBC)第1話より
チェルノブイリ法日本版は原発事故の危険探知器そのものではないけれど、
ひとたび原発事故が起きたら(※)、測定機器が放射能の危険を察知しても、その科学的意味を十分理解できない人々や、理解できたとしても経済的な理由で自主的な避難や移住を実行できない人々が必ず出る(2019年11月13日、経済的な理由で避難できなかった苦しみを裁判の証言台から訴えた原告のお母さんの声->詳細はこちら)。
これらの人々が悩むことなく、迷うのことなく、避難・移住し、大惨事に巻き込まれるのを予防し、人々の命を守る。
それがチェルノブイリ法日本版。
チェルノブイリ法日本版は原発事故の危険の中に生きる人たちの命の予防線。
それは「原発事故のカナリア」。
(広島原爆投下から74年目の2019年8月6日)
(※)「原発事故は必ず起きる」。こう明言したのはグレゴリー・ヤツコ米国原子力規制委員会元委員長。それは「起きるかどうか」の問題ではなく、「いつ起きるか」という問題。だから、次に起きる原発事故のリスクを認識し、これに備える必要がある(2019年7月31日東京新聞)。その最低限の備えがチェルノブイリ法日本版だ。
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