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2023年7月27日木曜日

【111話】抗議アクション(その1)7月10日第1回弁論だけで審理終結した、避難者追出し裁判の仙台高裁第3民事部に、弁論再開の申立書を提出(23.7.26)。

 本日、今月10日に、第1回弁論だけで審理終結した避難者追出し裁判の仙台高裁第3民事部に、速やかに弁論を再開し、審理に入ることを強く求める弁論再開申立書を提出。
以下、その冒頭の部分。全文のPDFはー>こちら

※ 
7月 10日第1回弁論で即日結審した報告については以下を参照下さい。
【106話】人間になれなかった裁判官(その1):自主避難者の人権を国際人権法の立場から余すところなく解明した清水意見書の提出(2023.7.7)

【107話】人間になれなかった裁判官(その2):追出し裁判控訴審第1回期日で陳述した控訴理由書の要旨(2023.7.10)

【108話】人間になれなかった裁判官(その3):第二戦開始のゴングが鳴るや終了のゴングが鳴った追出し裁判控訴審(2023.7.11)

【第109話】人間になれなかった裁判官(その3):第二戦開始のゴングが鳴るや終了のゴングが鳴った追出し裁判控訴審(2023.7.11)に寄せられた感想


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 本裁判の控訴審は今月10日に第1回口頭弁論が開かれ、約30分の弁論の後、裁判所は控訴人・代理人の反対を押し切って、即日結審を言渡して審理終結を強行した。

本裁判の控訴理由書の冒頭の目次と控訴人陳述書の一節を見ただけで、本裁判が過去に前例のない過酷事故=福島原発事故の発生によりもたらされた「避難者の人権保障のあり方」が根本から問われた、前例のない人権問題であることが分かるはずである。

しかるに、本裁判の原審である福島地方裁判所は、本裁判が提起した「避難者の人権保障のあり方が根本から問われた前例のない人権問題」の問題に立ち向かおうとせず、単なる不法占拠者の立退き裁判の1つに矮小化して、控訴人が提起した国際人権法の居住権の問題及び福島県知事の裁量権の逸脱・濫用の問題の解明を無視して審理終結を強行し、控訴人が提起したこれらの重要な問題から目を背けて控訴人全面敗訴判決を言渡した。すなわち、本裁判が提起した「避難者の人権保障のあり方が根本から問われた前例のない人権問題」は原審の手続の中で何一つ全く解明されずに判決が言渡されたのである。

ここに示された原審の手続的不正義を根本から正すこと、それがまず、控訴審に課せられた最大の使命であったことは明白である。

にもかかわらず、裁判所は自身に課せられたこの使命を考慮するどころか一顧だにせず、原審裁判所の手続的不正義にさらに上塗りするかのように、福島原発事故関連訴訟でこれまで誰も経験したことがないような目を覆うばかりの不正義=即日結審を行なった。

これが福島原発事故によるすべての避難者にとって、そして世界中の良識にとって耐え難い不正義であることは明らかである。

控訴人は、昨年、原審裁判所が審理終結を強行した際に、原審裁判所に2022年10月21日付弁論再開申立書を提出し福島原発事故によるすべての避難者と世界の良識が眉をひそめずにはおれない原審裁判所の手続的不正義を余すところなく明らかにした。

今、この弁論再開申立書の本文を以下に再掲し、これに基づき、裁判所が福島原発事故によるすべての避難者と世界の良識が日本の司法に寄せる期待を厳粛に受け止め、前例のない本裁判が目の前の利害関係に忖度・左右されることなく、歴史の審判に耐え得るような正義の裁きを下すために、控訴人は福島原発事故によるすべての避難者の声を代弁する気持ちで、裁判所が勇気を奮って弁論の再開を速やかに決断することを強く求めるものである。

 

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