「子ども脱被ばく裁判」が提訴審理された福島地方裁判所
裁判所のHPより2:提訴まで
2013年4月、その約2年前に提訴した集団疎開裁判の二審で、仙台高裁は、事実認定は原告主張を全て認め、しかし避難という法律問題(結論)は却下という「狐につままれた、勝訴まであと一歩の判断」を下した。
この時私たちに残された課題はこの馬鹿げた理不尽をただすことだった。勝利の登頂まであと一歩、「ここがロードス島だ、ここで跳べ!」と、直ちに第二次訴訟の原告探しに着手した、集団疎開裁判が2011年5月、郡山市の「子ども福島」の集会ですぐさま原告団が見つかったように。
しかし、ここで想定外の事態が起きた。
それは、2011年と違い、2年後の福島県では「同調圧力」という見えない厚い壁に阻まれ何度チャレンジしても待望の原告が現れず、とうとう裁判断念まで覚悟した。
しかし、どん底に沈んだ2013年暮れ、「決心がつきました」と1通のお母さんからのメールが届き、「同調圧力」の壁に一つの穴がこじ開けられた。
これでめでたく提訴問題は解決と思ったところ、だが、そこからさらに提訴までの道のりは険しく、原告辞退と再募集、訴えの中身をめぐる深刻な意見対立というジグザグの中で、ようやく2014年8月、提訴に辿り着いた。
勝利のゴールまであと一歩の裁判を起こすために、こんなに大変な目に遭うとは思ってもみなかった。ところがいざ裁判がスタートしたら、そこでも想定外の事態が起きた。
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