2024年5月27日、東京地裁1階103号大法廷で、住まいの権利裁判の原告準備書面14が提出され、その要旨が陳述された。
以下の動画は、その要旨を読み上げた住まいの権利裁判の原告弁護団長の井戸謙一さんにこの書面についてその肝や楽屋裏を聞いたもの(聞き手は同弁護団の柳原敏夫)。
なお、原告準備書面14の全文は>こちら。
また、法廷で井戸弁護士が陳述した要旨は>こちら。
以下はインタビューの冒頭部分。
柳原:私にとって、今を生きるとは311後の日本社会を生きる、ということです。
福島原発事故は、戦争を除いて日本史上かつてない大惨事・カタストロフィだった。しかし、本当の惨事はそのあとやってきたと思う。311後に日本社会はかつてない変動の中にほおり込まれた。だから、2024年という今を生きるというのは、311後の日本社会を生きることです。福島原発事故をどんなに忘れたいと思っても、現実の私たちは311後に起きた異常事態の構造の中にがっちり組み込まれているからです。
そのことを多くの人が漠然と感じていると思いますが、今回、311後に起きた異常事態の構造をトータルにまとめたのが今、私が手にしている避難者の住まいの権利裁判の原告準備書面(14)です。
今日はこれを書いた弁護団の井戸さんに、この書面についていろいろお尋ねします。井戸さん、よろしくお願いします。
井戸:よろしくお願いします。
柳原:最初に、なぜこんな、今まで誰も書いたことがないような書面を書こうと思ったのですか?
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