そのデモ前スピーチのラストに、弁護団の一員として「子ども脱被ばく裁判」の振り返りと国際人権法が令和の黒船であることについて喋った。
この話は、2012年にジュネーブ国連へ、福島の救済を訴えに行った「ここ一番」という時にもまだ話すことが出来なかったもので、2012年10月15日のデモ以来、今までのデモの中で一番喋りたかった内容だった。
今の心境をズカッと言えば、時計をもう一度2011年に巻き戻して、自分たちの主張をすべて国際人権法の正義の観点から再吟味して再主張したい。その時、日本の法体系(の解釈)はがらりと塗り替えられると確信するからだ。
今、初めて自分が法律家になった理由が分かったような気がする。昨日のスピーチが新生法律家の第1歩。
同時に、もし、国際人権法の金字塔であるチェルノブイリ法が福島原発事故のあと速やかに制定されていれば、ふくしま集団疎開裁判も、子ども脱被ばく裁判も必要なかった。みんなこの法律で救済されたから。
その意味で、ふくしま集団疎開裁判と子ども脱被ばく裁判はチェルノブイリ法日本版が日本にないことがいかに被災者の人権を踏みにじるかを他に例がないくらい明るみにしたものだった。
だから、この2つの裁判をおいて、チェルノブイリ法日本版の必要性をネガティブな面から、これ以上雄弁に明るみにした事例はない。だから、この2つの裁判を経験した者が、もし諦めることをしないならば、その人に残されている次のアクションは市民立法「チェルノブイリ法日本版」に向うほかない。
【第125話】2023.11.11新宿デモのスピーチ「国際人権法が311後の日本社会を変える」
Translate
2023年11月12日日曜日
【第126話】第125話の続き「子ども脱被ばく裁判のもう1つの意義」(2023.11.12)
昨日の脱被ばく実現ネット主催の第19回目新宿デモは来月18日に、仙台高裁で判決が出る「子ども脱被ばく裁判」を応援するためのもの。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
【第165話】「脳化社会」の最悪の人権侵害者は「脳化社会」そのものの中にあり、その最大の賛同者にして被害者は「脳化社会」に安住する私たち市民である(24.11.15)
子ども脱被ばく裁判 福島地裁判決 (2020年3月1日) 避難者追い出し裁判福島地裁第1回期日 (2021年5月14日) 子ども脱被ばく裁判と避難者追い出し裁判が明らかにした最大のもののひとつが、人権の始まりであり人権...
-
◎ 自治体レベルの子どもたちの甲状腺検査プロジェクトに賛同する市民とその声は -> こちら で紹介。自分も賛同したいという方は こちら の投稿の「コメント」欄か、tonke*song-deborah.com(*を@に変更)まで賛同メッセージをお寄せ下さい。 ...
-
福島県が福島原発事故で福島から東京の国家公務員宿舎(応急仮設住宅)に避難した自主避難者を被告として、提供した 応急仮設住宅 から退去することを求めて提訴した「避難者追出し裁判」( ※ 1 )、その強制執行のストップ(停止)に関して、賛同のお願いです。 今月3月8日、東京地方裁判所...
-
3月11日、 福島県に「自主避難者の応急仮設住宅からの退去の強制執行」の撤回を求める緊急オンライン署名がスタート。署名は ー> こちらから 強制執行を受けた自主避難者本人の陳述書 ー> こちら 東京地裁の執行官が避難者に渡した催告書(24.3.8) 以下は、昨日、避難...
0 件のコメント:
コメントを投稿